フルマウスインプラントとは?全顎治療の費用・期間・流れを解説

「もう歯がほとんど残っていない」「何本もインプラントが必要と言われたが、費用も期間も見当がつかない」——そんな不安を抱えて、全顎(フルマウス)インプラントの治療を検討されている方は少なくありません。
結論からお伝えすると、全顎インプラントの治療期間はおおむね1年〜2年程度が目安で、費用は本数・骨の状態・補綴物の素材によって大きく異なります。ただし、治療の順序や計画の精度が最終的な仕上がりと長期的な機能維持を左右するため、計画段階から専門医との綿密な相談が不可欠です(個人差があります)。
全顎インプラントを考える前に知っておきたいこと

「全顎(フルマウス)インプラント」とはどんな治療?
全顎インプラント(フルマウスインプラント)とは、上顎・下顎のどちらか、または両顎の歯をすべて、あるいは大部分をインプラントで再建する治療のことを指します。歯周病の進行・多発性の虫歯・外傷・加齢による歯の喪失など、さまざまな原因で多数歯が失われた状態(口腔崩壊)に対して行われるケースが多く、機能回復だけでなく審美面・咬合バランスの再構築まで含む総合的な治療計画が求められます。
「全顎=All-on-4」は誤解です。治療の選択肢は複数ある
よくある誤解
全顎インプラントを調べると「All-on-4(オールオン4)」という言葉をよく目にします。しかし、全顎インプラント=All-on-4ではありません。All-on-4は4本のインプラントで1顎分の全ての歯を補う術式で、骨量が少ないケースや治療期間の短縮を優先する場合に選択される方法の一つです。一方、骨の状態が良好であれば1本ずつ独立したインプラントを並べてより安定した咬合を再現する方法も多く採用されています。どちらが適切かは、精密な検査のうえで判断されます。
こんな方が全顎インプラントを検討されています
全顎インプラントの費用目安——何が価格を決めるのか
費用を左右する3つの主要因
全顎インプラントの費用は、「インプラント本数」「使用する補綴物(かぶせ物)の素材」「骨造成など付随する処置の有無」によって大きく変わります。個人差があるため一概に金額を示すことは難しいですが、各要素がどう費用に影響するかを理解しておくことが重要です。
1顎あたり何本のインプラントを埋入するかで費用が変動します。All-on-4のように4本で支える場合と、10〜14本程度を埋入して1本ずつかぶせ物を装着する方法とでは、使用するパーツ数・手術回数・補綴物の製作コストが異なります。
かぶせ物の素材によっても費用は大きく異なります。ジルコニア・セラミックなどの審美素材を使用する場合、耐久性・審美性が高い反面、製作コストが上がります。全顎での審美再建を希望される場合は、素材選びも費用に直結します。詳しい費用については、診察・カウンセリングの際にお問い合わせください。
インプラントを埋入するために十分な骨量がない場合、骨を増やす処置(骨造成・GBR・サイナスリフトなど)が必要です。この処置が加わると費用・期間がともに増加します。骨の状態はCT撮影による精密検査ではじめて把握できるため、まず検査を受けることが大切です。
費用の「安さ」だけで選ぶリスク
全顎インプラントは長期間にわたって使用するものです。初期費用の安さだけで選ぶと、後から再治療・追加処置が必要になるケースもあります。使用するインプラントメーカー・補綴物の素材・担当医の専門性・アフターケア体制まで含めて総合的に判断することが大切です。
⚠️ 注意
インプラント治療(全顎・フルマウス含む)は自由診療(保険適用外)です。治療費用は医療機関によって異なります。カウンセリングで詳細な見積もりを受けたうえで、納得した治療計画を立てることを強くおすすめします。
全顎インプラントの期間——治療はいつ終わるのか

全顎インプラントの標準的な治療期間の目安
全顎インプラントの治療期間は、おおむね1年〜2年程度が目安です(個人差があります)。骨造成が必要なケース・残存歯の抜歯が多いケース・全身疾患がある場合はさらに長くなることがあります。治療はざっくり以下の3フェーズに分けられます。
① 術前準備フェーズ(1〜3ヶ月)
精密検査・CT撮影・歯周病治療・抜歯・治療計画の策定
② 外科フェーズ(3〜6ヶ月)
インプラント埋入手術・骨造成処置・インプラントの骨への結合待機
③ 補綴フェーズ(2〜6ヶ月)
仮歯での噛み合わせ確認・最終的なかぶせ物の製作・装着・調整
「仮歯期間」はなぜ必要なのか
全顎再建において「仮歯」の期間は非常に重要です。単純に最終補綴物を作るまでの「つなぎ」ではなく、噛み合わせ・審美的な形・歯の長さ・色味などを実際に口内でテストする大切なプロセスです。特に咬合再構成(噛み合わせを一から再建する)が必要なケースでは、仮歯で数週間〜数ヶ月かけて顎関節や筋肉への負担を確認しながら、最終的な形を決定していきます。この工程を省略すると、完成後に噛み合わせの不調や顎関節症のリスクが生じることがあります。
治療期間が長くなるケースとは
全顎インプラントの治療の流れ——ステップごとに解説

カウンセリング・精密検査:問診・レントゲン・歯科用CT・口腔内写真・模型などを用いた精密検査を行い、現在の骨の状態・残存歯の状態・噛み合わせ・全身状態を把握します。検査結果をもとに、複数の治療選択肢とそれぞれの費用・期間・リスクを丁寧にご説明します。このカウンセリングの段階で、疑問をすべて解消してから治療開始を判断することが長期的な成功につながります。
前処置(歯周病治療・抜歯・骨造成):インプラントを安全に埋入するための前処置を行います。残存する歯に歯周病がある場合はまず歯周病治療を行い、口腔内を安定した状態にします。骨量が不足している場合は骨造成処置を先行させ、十分な骨ができるまで待機します。
インプラント埋入手術・骨結合待期:麻酔下でインプラント体(人工歯根)を顎骨に埋入します。術後は骨とインプラントが結合するまでの待期期間(おおむね3〜6ヶ月)に入ります。この間は仮歯を装着して日常生活を送ることができます。
仮歯での噛み合わせ確認・最終補綴物の製作・装着:骨結合が確認できたら、アバットメント(土台)を接続し、仮歯を装着して噛み合わせを細かく調整します。噛み合わせ・審美性が安定したことを確認してから最終的なかぶせ物(ジルコニア・セラミックなど)を製作・装着します。全顎の場合は技工物の数が多く、院内技工所が併設されているかどうかが製作精度と納期に影響します。
定期メンテナンス・長期管理:インプラントの長期的な維持には、定期的な専門家によるメンテナンスが不可欠です。特に全顎インプラントは管理箇所が多く、噛み合わせの変化や補綴物の摩耗を定期的にチェックする必要があります。メンテナンス体制が整ったクリニックを選ぶことが、インプラントを長持ちさせる鍵です。
全顎インプラントを成功させるために知っておきたい注意点
よくある誤解:「骨がないとインプラントはできない」は必ずしも正しくない
「骨が薄い・少ないからインプラントは無理」と他院で言われた経験をお持ちの方も少なくありません。しかし、骨量が不足しているケースでも骨造成処置を組み合わせることで対応できる場合があります。ただし、骨造成が成功するかどうかは骨の質・全身疾患の有無・喫煙習慣などの要因によって変わります(個人差があります)。「他院で断られた」という方でも、精密な検査と専門医による評価を受けることで新たな選択肢が見えてくることがあります。まずは詳細な検査からご相談ください。
全顎インプラントで特に重要な「咬合設計」
全顎インプラントにおいて、単に「歯を入れる」だけでなく噛み合わせ全体を設計し直す「咬合再構成」が治療の核心です。咬合の設計が不適切だと、インプラントや天然歯への過剰な力がかかり、長期的なトラブルの原因になります。咬合再構成は補綴専門医・口腔外科・歯周病専門医など複数の専門領域の知識が必要で、「インプラントを入れる外科」と「噛み合わせを作る補綴」の両方に精通したチームで行う必要があります。
インプラント後の生活習慣・セルフケアも重要
インプラントは虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎(インプラント周りの歯周病のようなもの)のリスクがあります。喫煙・不十分なブラッシング・定期メンテナンスの欠如は、インプラントの寿命を大幅に短縮することがあります。全顎インプラントは長期的な投資です。治療後のセルフケアと定期通院を継続することが、機能と審美性を長く保つための重要な条件です。
⚠️ 注意
インプラント治療はすべての方に適応できるわけではありません。全身疾患(糖尿病・骨粗しょう症など)・顎骨の状態・喫煙習慣など、さまざまな要因が適応の可否に影響します。治療を検討される際は、必ず専門医による精密な検査と診断を受けてください。
ノブデンタルオフィスの全顎インプラント・難症例へのアプローチ
東京都中央区八重洲に位置するノブデンタルオフィス(NOBU DENTAL OFFICE)は、東京駅直結・雨に濡れずに来院できるアクセスの良さと、完全個室・院内技工所・マイクロスコープを完備した診療環境が整っています。難症例・口腔崩壊・セカンドオピニオンのご相談にも幅広く対応しています。
- 🤝専門医5名体制によるインターディスプリナリー(統合)アプローチ:審美・矯正・歯内療法・歯周病・口腔外科の各専門医が一つのクリニックで連携し、全顎再建の複雑な治療計画を院内で完結。他院への紹介・移動が不要です。
- 🏛️院内技工所併設・マイクロスコープ完備:補綴物の製作を院内の技工士と密に連携して行うため、フィット感・色調の精度が高く、調整にも迅速に対応できます。
- 🦷MIコンセプト(最小侵襲)と精密根管治療:歯の切削を最小限に抑える治療方針を採用。インプラントと並行して残存歯の保存にも力を入れています。
- 🚪完全個室・VIP対応クローズド診療プラン:プライバシーを徹底的に守る完全個室診療。ご希望の方には専用のクローズド診療プランもご用意しています。
- 🚉東京駅直結・地方からのアクセスも便利:JR東京駅八重洲北口より徒歩1分・八重洲地下街17番出口目の前。地方にお住まいの方や出張のタイミングでのご来院も歓迎しています。
よくある質問(FAQ)
📝 この記事のまとめ
全顎インプラント・難症例のご相談はノブデンタルオフィスへ
東京都中央区八重洲・東京駅直結のクリニックで、専門医チームが費用・期間・治療計画を丁寧にご説明します。セカンドオピニオン・初診カウンセリングのみのご相談も歓迎しています。
Web予約 / 診療相談(セカンドオピニオン含む)/ 03-6225-5888
📞 お電話でのご相談
【診療時間】月・水・金・土 9:30〜18:30 / 火・木 9:30〜19:30
【アクセス】JR東京駅八重洲北口より徒歩1分・八重洲地下街17番出口目の前
💬 理事長・北原信也(Dr. Nobu)からのコメント
「全顎(フルマウス)インプラントは、歯科治療の中でも特に複雑で、外科・補綴・歯周・審美、あらゆる専門領域の知識と技術が求められる治療です。私たちは日本で初めてインターディスプリナリーアプローチを実践した『TEAM東京』の歴史を受け継ぎ、専門医が連携した統合診療をご提供しています。『他院で難しいと言われた』『どこに相談すればいいかわからない』という方こそ、ぜひ一度ご相談ください。あなたのお口の問題を、私たちは共に解決してまいります。」